COLLECTION 所蔵品の紹介

(写真)

作品名短刀 銘・清麿
時代江戸
作者清麿
データ重要刀剣(1975年指定) 形状/平造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、寸延び、内反り。鍛/板目肌に柾ごころの肌交じり、地湧つく。刃文/互の目に大互の目交じり、足入り、湧よくつき、棟焼あり、砂流し・金筋かかる。帽子/乱れ込み小丸ごころに長く返る。茎/生ぶ、先栗尻、鑪目筋違、目釘孔一。指表、目釘孔の下棟寄りに二字銘がある。清麿の特長は、誰人も及ばない地刃の明るさと力強い金筋などにある。「清麿」銘の短刀では、その典型的な名品といえる。
コメント清麿は、1813年、信州小諸赤岩村の郷士、山浦昌友の次男として生まれ、上田の藩工であった河村寿隆に学んだ名工です。当初は「正行」、また一時「秀寿」とも銘しましたが、やがて 江戸に出て源清麿と銘して大成し「清麿」の2文字のみの銘も現れます。天才と謳われた彼は、 その重圧ゆえか一時、長州の萩に逃れて6年を過ごします。そこで英気を養った清麿は、再び江戸・四谷伊賀町に帰り「四谷正宗」と称されるほどになります。しかし彼は2年後に自殺。その理由は定かではありません。

その他のコレクション

ページトップへ